オメガ:昨夜“コマンダー” ウォッチ発表イベントをロンドンで開催
先にお伝えしたモデルの世界同時発売に先駆けてオメガは、2017年7 ⽉ 5 ⽇夜にジェームズ・ボンドの縁の地であるロンドンで、新作“コマンダー”ウォッチの発表イベントを開催。
ゲストは『007』シリーズにたびたび登場するテムズ川をクルーズした後、会場の「テート・ブリテン」に到着。そこでオメガ社社⻑ 兼 CEO のレイナルド・アッシェリマンが、『007』シリーズを⼿掛ける映画プロデューサー、マイケル・G・ウィルソン⽒とともに“コマンダー”ウォッチを披露し、次のように述べました。「ジェームズ・ボンドはさまざまな謎を秘めたキャラクターです。 彼が所属していた英国海軍とオメガは昔から縁があり、コマンダー(海軍中佐)という彼の階級に敬意を表したいと考え、このモデルを製作しました。」
新しい“コマンダー”ウォッチのお披露⽬に合わせて、会場には歴代の『007』シリーズで使⽤された⼩道具や美術作品も展⽰され、MI6 のスパイとしてのボンド、そして英国海軍中佐としてのボンドに思いをはせ、1962 年から半世紀以上にわたって世界中で愛され続けているこの映画シリーズの節⽬となる年を祝いました。
『007 は⼆度死ぬ』のショーン・コネリー
『007 私を愛したスパイ』のロジャー・ムーア
コマンダーのボンド、オメガ、そして英国海軍
1995 年の『007 ゴールデンアイ』以来、ジェームズ・ボンドの腕を飾っているオメガ。この作品以降のどのような危険な冒険でも、時計はボンドにとっては⽋かせない相棒です。
007 はオメガを着けるべきだと提案したのは、『ゴールデンアイ』(1995 年)から『カジノ ロワイヤル』(2006 年)までの⾐装デザイナーを務めたリンディ・ヘミングでした。シーマスターを選んだ理由について彼⼥は、「世界に名だたる海軍の軍⼈であり、ダイバーであり、⽤⼼深い紳⼠である海軍中佐のボンドなら、この時計を着⽤するはずだと私は確信していました。誰もが予想した時計とは違いましたが。」と語っています。また「私の⽗は英国空軍に所属していましたが、海軍の軍⼈たちとも親しく、その中の 1 ⼈がよくうちに来ていたことを幼⼼に覚えています。彼がいつも着けていたのがオメガで、まるで海軍専⽤のようなとてもスポーティーなデザインに私は魅了されていました。重要なのはディテールへのこだわりです。だからこそ、ピアース・ブロスナンが演じる新しいボンド像を作るにあたっては、早い段階から⼤道具や⼩道具の打ち合わせを重ね、オメガの採⽤を主張したのです。」とも述べています。
興味深いことに、オメガを英国海軍と結びつけたヘミングの判断はまさしく正解でした。世界中の海軍でダイバーに⽀給されたのは、他ならぬシーマスター 300(1957 年発売)だったのです。
1967 年には、有名な第 2 世代のシーマスター 300 もイギリス国防省に納⼊され、特定の部隊に⽀給されました。
また第⼆次世界⼤戦の初期には、イギリス国防省が陸・海・空の英国軍で使⽤する腕時計の仕様を決定し、これを受けてオメガは、パイロット、ナビゲーター、兵⼠⽤に 11 万点以上の時計をイギリス国防省に納⼊しました。信じられないかもしれませんが、これによって、戦時中にイギリスに納⼊されたスイス製時計全体の 50%以上をオメガが⼀⼿に引き受けることになり、残る 50%を他のブランド各社が分け合うという構図になりました。
コマンダー(海軍中佐)の肩書を持つボンドには、オメガの時計が⽀給されていたに違いありません。