ロレックスの新施設がビエンヌに完成!
高級実用腕時計メーカー、ロレックスが2012年10月16日、スイス・ビエンヌに、ムーブメントに特化した新しい製造施設を落成しました。
落成式にはヨハン・N・シュナイダー・アマン経済相やベルン州選出上院議員、ビエンヌ市長ほか政財界の有力者たちも出席。マニュファクチュール・デ・モントレ・ロレックスS.A.のバートランド・グロス会長は、「本日、ロレックスは新しい時代に入ります。この新ビル建設は、我々の将来への揺るぎない自信を示しています。時計製造業界において、主要部品の供給が大きな懸念となっている今、ビエンヌとジュネーブの施設によりロレックスは、絶対的な独立性を確保する製造基盤を確立し、時計産業界のリーダーとしてのステータスにふさわしい卓越性と創造性、イノベーションを自由に表現することが可能になりました」と語りました。また、アマン経済相は、「この新しい製造施設へ投資することで、ロレックスは世界経済の動向が困難な状況においても、スイスが依然として最も製造に適する場所であることを示しています」と述べました。
なお、この落成により、10年前に開始した、伝統の継承と技術革新を一層、推進するための同社による垂直統合が完了。というのも、ロレックスは、ムーブメントやケース、ダイヤル、ブレスレット等、時計の主要部品のすべての製造を行うために、本社を置くジュネーブにある3か所とビエンヌの施設の計4か所の専用、または改築した施設の統合を進めてきた。このマニュファクチュール(完全自社製造)を目指す戦略によりロレックスは、比類なき革新的な製造手段を将来にわたり獲得したことになります。
ムーブメント製造を新しい製造施設に集約(床面積9万2千平方メートル)することで、効率化が図られ生産性が向上する。全自動在庫システムが備えられ、必要なアイテムが迅速に創造ワークショップに配送されるようになっている。ビルの建設コンセプトは、「シンプルかつ厳密」。広々とした空間に、時計のムーブメントから発想を得てデザインされた吹き抜けにより自然光がうまく取り入れられる。パノラマ展望が臨める広いレストランを備え、従業員たちがリラックスできるスペースも設けられています。
ビエンヌの新しい施設では2.000人以上が働き、ロレックス本社があり他の部品の製造と時計の組み立てが行われるジュネーブでは、4.000人以上が働いている。ロレックスの輝きは、このように比類なき革新性と企業理念により生み出されるのです。
協力:日本ロレックス 広報課