銀座 天賞堂で松本零士氏のトークライヴが開催された
銀座の老舗高級時計及び宝飾品専門店、天賞堂でこのほど、漫画家・松本零士氏のトークライヴが開催されました。後述するように、松本氏も愛用するスイスの高級時計ブランド、ブライトリング・フェア(天賞堂で2013年1月15日まで開催)のオープニングを飾るもの。なお同期間中、店内には、松本氏が撮りおろした初公開の写真、愛用の時計、松本キャラクターのフィギュア等が展示されています。
トークライヴでは、18歳で上京し、出世作「男おいどん」の舞台となった現在の本郷三丁目にあった下宿に四畳半の城を構え、ここを起点にお茶ノ水、神保町、さらには天賞堂のある銀座まで歩いて通うエリアであったことなどを語った。
また、航空パイロットであった父のDNAに突き動かされ、25歳の時にクロノグラフ(ストップウォッチ+積算機能付きウォッチ)が欲しくなり、漫画の原稿料で得た全財産の5万円を握りしめて、都内をくまなく回り、天賞堂でブライトリング「ナビタイマー」(手巻き式の機械時計)を買ったことを披露。
「自動巻機能がついていてもまあいいのですが、私が日常使っているのはブライトリングとオメガ、ロレックスの、いずれも手巻き式のクロノグラフです。海外ではSEIKO(妻であり大御所漫画家の牧美也子氏より35歳の時に贈られたセイコー300mダイバー)を使います。機械式時計から、自分でゼンマイを巻いたところまでが自分の人生ということを教えられました。家族にも、自分が死んだら腕の時計のゼンマイは巻くなと言ってあります。天賞堂でクロノグラフと出会ったことで、後の作品(銀河鉄道999の時間城をはじめ各作品に登場する計器類などは先生の私物の時計がモチーフ)にも繋がりました。皆さんも、機械式時計との、いい出会いをしてください」と締め括り、大きな拍手を浴びた。
なお会場には、先に大使公邸に松本氏をはじめデヴィ・スカルノ夫人、北原照久氏らを招いての晩餐会が叶わなかったことから、駐日キューバ大使館よりアンドレス参事官、秘書である田代氏が表敬訪問され、WBC出場のキューバの有力選手によるサインボールを松本氏に贈呈。アンドレス氏ら政府高官が各国のVIPに贈る、一切市販されていない特別なキューバ製葉巻を届けてくれました。
これには松本氏も感激し、贈呈されたボールは柔らかい紙で厳重にくるみ、大切に持ち帰られました。
松本氏は今年、フランス政府より、フランス及び全世界に日本の漫画、アニメーションを普及させた功績により藝術文化勲章シュヴァリエを叙されており、来年の2013年には漫画家生活60周年を迎えます。
※写真で松本氏の右の女性は、愛犬と同じディナーをという趣旨の書籍を刊行した笹生さん。
左はトップモデルのNatalinka Davaiさん。松本美人をほうふつとさせます。
会場に詰めかけたプレスらお客様たちには、協賛企業よりシーバスリーガル18年が振る舞われ、緑茶の香りがして肌に優しい成分で作られたソープなどのアメニティグッズがプレゼントされました。
トークライヴの後には一流ジャズシンガーが楽曲を披露して来場者たちを楽しませてくれました。
協賛企業:ペルノ リカー ジャパン、ボース株式会社、O-TA Biz 株式会社、特定非営利活動法人 東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会ほか
企画:フォーシスターズ 担当:松田