高級時計マーケット現況/宝石の八神・神谷鉱正氏に訊く
世界的な金融不安といった時代を反映してか、オーソドックスで飽きの来ないデザインが高級時計にも求められているように思います。50万円以内の商品では、昔からのビッグブランドが強い。特にオメガ。トータルな人気度でもオメガが群を抜いていますね。売れています。
その理由ですが、弊社は愛知エリアにあり、トヨタをはじめとする一流企業にかかわるお客様が多く、シンプルで作りのしっかりした高級時計を求める声が強い。こうした側面から、生誕50周年を迎えたグランド・セイコーも人気があります。50thにちなむ限定商品への反響も大きい。きちんとした高級品を、万全のアフターサービス体制でフォローする弊社のスタンスとも合致しますし。
(2010年3月にスイス・バーゼルで開催された世界時計博バーゼル・ワールド2010は、例年以上の人出があり活気に溢れた)撮影・Akira Matsuda
今季のロレックスですが、比較的弊社では強い、飛び抜けた高額モデルのリリースがなく、この点が残念でしたが、女性用モデルが充実しているので顧客層の広がりに期待しています。実用時計の王、「サブマリーナー」、「エクスプローラー」などがリニューアルしてプライスアップしますが、それを補う以上に質感がアップしていますから、こうした点をお客様に、しっかりと伝えていきたいですね。
(宝石の八神 G.I.A.G.G米国宝石学協会鑑定士・神谷鉱正氏)
宝石の八神
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提供/株式会社サン・フレイム