Czapek& Cie.のユニークピース
Czapek& Cie社は、 2016年11月のジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(Grand Prix de l’Horlogerie in Geneva)でパブリック・ プライズを獲得したモデルを筆頭とする、極めて優れたコレクションとともに復活しました。このコレクションは、1850年代、 Czapekが製作したタイムピースにインスピレーションを得て誕生したものです。美しいグランフー・エナメルのダイアルと、7日巻 きの自社製ムーブメントを特徴とするこのモデルは、クラフトマンシップ、デザイン、独自性、そして希少性が完璧に融合したもので あるということができます。
2017年、Czapek& Cie.社は、Only Watch オークション際し、筋ジストロフィと戦う子供たちやその 家族への敬意を表するため、特別なダイアルを備えたユニークピースを製作しました。
François Czapek(フランソワ・チャペック)はチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカーであり、ポーランド暴動に身を投じた 後、 1832年ジュネーブに亡命しました。彼はまもなく自身のアトリエを設⽴。1839年、Antoine Norbert de Patek(アントワー ヌ・ノルベール・ド・パテック)とのパートナーシップを結び、彼をウォッチメイキングの世界に引き入れました。このパートナー シップの契約が終了する1845年、CzapekはCzapek& Cie.社を設⽴、大きな成功を収めました。彼は、ナポレオン3世の公式な宮廷 時計職人に任ぜられたほか、パリのヴァンドーム広場に時計業界ではおそらく初であると思われる時計ブティックを開きました。そし て、初めてポーランド語で書かれた時計指南書を著しましたが、その第二巻の出版直前にこの世を去りました。
モデルネーム : Quai des Bergues No. 25ter « Courage every second »
ケース : XOスティール (通常、北海の極めて腐食性が高い環境で使用される合⾦。ウォッチメイキングの世界では初の採用) ダイアル : 36.7mm径 2層のグランフー・エナメル 毛管現象を利⽤したボンベ・シェイプ ダイアル上には、エナメル製作のテクニックとしては非常にまれである「シークレット・センテンス」 7時位置のスモールセコンドのサークル内には、François Czapekのシークレット・サイン ムーブメント : 手巻き Czapek製キャリバーSHX1 振動数21,600 A/h(3 Hz)ダブルバレル 7日間のパワーリザーブ 1850年、Czapekにより製作されたポケットウォッチNo. 3430を再解釈 ブリッジは19世紀のムーブメントに⾒られるフロスト仕上げを思い起こさせるサンドブラスト仕上げ 手作業による面取り オリジナル・バージョンに倣ったオープン・ラチェット ケースサイズ : 42.5(径)x 11.8(厚)mm 特別装飾 : このタイムピースのユニークさは、グランフー・エナメル・ダイアルの表面に描かれたシークレット・センテンス 「Courage every second(いつでも勇気を)」にあります。このセンテンスは通常では⾒ることができません。 光の加減によりそれは姿を現します。
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