ブランパン オーシャン コミットメント グローバルコンセプト
2014年、ブランパンは海洋探査および保全に関するあらゆるパートナーシップを統一して「ブランパンオーシャンコミットメント」と題し、海の世界との結びつきを新たなレベルへと高めました。また、それを機に限定タイムピース、「オーシャンコミットメント」の第1号モデルを発表。そして、この3年間で10件の海洋探査を支援し、400万平方キロメートルにおよぶ海域を保護してきました。近年発表されたオールブルーの限定タイムピースは、その姿勢を改めて明らかにするものです。
1735年の創業以来、確固たるパイオニア精神に突き動かされてきたブランパンに、
ダイビングとの歴史的な結びつきが生まれたのは、今から60年以上前の1953年に遡
ります。この年、世界初のモダンダイバーズウォッチであるフィフティファゾムス
が開発されたのです。今では象徴的な存在となったこのタイムピースには、当時の
ブランパンCEOであり、熱心なダイバーでもあったジャン-ジャック・フィスターと、
ロベール“ボブ”マルビエ大尉およびクロード・リフォ中尉が率いるフランス海軍潜
水戦闘部隊が掲げていた共通のビジョンが反映されていました。最初のフィフティ
ファゾムスに盛り込まれたアイデアとコンセプトが、以降の業界全体におけるダイ
バーズウォッチの定義を確立したのです。こうした遺産を背景に、ブランパンは海
洋探査および保全活動を熱心に支援しています。また、環境保全をサポートしても
らうためには一般の人々にもっと知っていただくことが大切だと考え、重要な学術
プロジェクト、海洋探検、水中撮影、環境フォーラム、展示活動、影響力のある出
版物や専用ウェブサイトへの支援を通じ、これらの課題への全体的な関心を高めよ
うと取り組んでいます。
2014年以降、ブランパンはこの分野における活動を統合して「ブランパンオーシャ
ンコミットメント」と呼んでいます。同時に、世界250本限定のタイムピースを制作
し、限定シリーズの第1号として発表しました。この第1号の成功とパートナーシッ
プの目覚ましい成果を受け、ブランパンは限定シリーズ第2号としてブランパンオー
シャンコミットメントフィフティファゾムスバチスカーフフライバッククロノグ
ラフII(BOC II)を発表。この新モデルには、海洋保全活動に尽力しながら、きわめ
て大きな目標を追い続けるというブランパンの意志が表現されています。
また、2014年以降、ブランパンは10件の主要な学術探査に出資し、世界中の海洋保護区を2倍の広さに拡大することに貢献しました。さらに、ドキュメンタリー映画、展示活動、出版物を発表し、いくつかの賞も受賞しています。
限定タイムピースBOC IIには、1960年代にハンス・ハース教授が執筆し、これまで完全な形では出版されることのなかった著作が付属します。この本には、購入した腕時計に対応するシリアルナンバーが手書きで記されます。ダイビングの歴史家の間で「パイオニア中のパイオニア」と認められるハース教授は、革命的なスキューバダイビングの発展、水中写真、学術研究によって科学界を変えた人物です。この著作では1940年代から1960年代にかけての年月にフォーカスし、彼が最初の探査を行なうまでの挑戦をたどるとともに、ブランパンが最初のモダンダイバーズウォッチで「フィフティファゾムス」を発表した時期の興味深い歴史的背景も垣間見せてくれます。
ブランパンとハンス・ハース教授はパイオニア精神を分かち合い、さらに同じ価値観で結ばれています。教授はサステイナブルなツーリズムを懸命に提唱し、自然界の探査と保護に力を注ぎました。世界の海の探査と理解という分野で重要な人々と広く交流するブランパンもまた、海洋保全の熱心な支持者となっています。そのため、「オーシャンコミットメント」の一環として、ブランパンは「ハンス・ハースフィフティファゾムスアワード」を支援しています。この名誉ある賞は芸術・文学分野と科学・技術分野の2つの部門での卓越性を讃えるもので、前者はハース教授が成し遂げた先駆的な功績を評価し、また後者は、海洋学の領域や水中での革新の分野で彼に匹敵するような先駆的な取り組みに対して贈られます。
2016年度のアワード受賞者
ハンス・ハースフィフティファゾムスアワード委員会およびブランパンは、2016年度のハンス・ハースフィフティファゾムスアワード受賞者として、IMAX映画の制作を手掛ける水中撮影のエキスパート、ハワード・ホール氏とミシェル・ホール氏を選びました。2017年4月5日にシンガポールのアートサイエンスミュージアム- マリーナベイ・サンズで開催された授賞式にて、特別に招待されたゲストの方々が見守る中、委員会の事務局長を務めるレスリー・リーニー氏、およびブランパンマーケティング担当副社長アラン・デラムラ氏が賞を授与しました。
ハース教授とその妻のロッテ氏のように、ホール夫妻も水中映像と写真における画期的な作品で国際的な名声を博し、エミー賞をすでに7回も受賞しています。IMAX社が制作した3D映画で、最も高い収益を記録した5本のうち2本がハワード・ホール氏の監督作品です。『Into the Deep(邦題:ブルーオアシス)』は7,000万米ドル以上、『Deep Sea 3D(邦題:ブルーオアシスII 3D)』は9,600万米ドル以上、そして最近公開された『Under the Sea 3D(邦題:ブルーオアシスIII 3D)』はすでに5,200万米ドル以上の興行収入を達成しました。
ハワード氏は自然史を扱うテレビ映画でもプロデューサーや監督を務め、多数の賞を獲得しています。その中の一つであるナショナル・ジオグラフィック・スペシャルには、ミシェル氏が共同プロデューサーとして参加しました。そのほか、PBSのテレビシリーズ『Nature』でも3作のエピソードを担当。さらに、PBSの5時間にわたるシリーズ『Secrets of the Ocean Realm』では、ハワード氏が監督、ミシェル氏が制作を手掛け、賞を受賞しました。
ハワード氏はサンディエゴ州立大学で動物学の理学士号を取得し、現在は全米監督協会および映画芸術科学アカデミーの会員となっています。ミシェル氏は健康科学分野での理学士号を持つ正看護師であり、米国テレビ芸術科学アカデミーの会員です。また、両氏とも「International Scuba Diving Hall of Fame」のメンバーに選出されています。